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「卒FITを迎えたけれど、余った電気は蓄電池に貯めて家で使った方がお得なのかな?」
「関電の旧はぴeプランを使っているけれど、蓄電池を付けると電気代は安くなるの?」
「ホームセンターで提案されたけれど、ローンを組むと総額260万円超え……これって本当に元が取れるの?」
自宅の屋根に設置した太陽光発電が10年間の固定価格買取期間(FIT)を終えると、多くの人が、
「卒FIT後の余剰電力をどうするか」
という悩みに突き当たります。
我が家も卒FITを迎え、家庭用蓄電池の導入を検討しました。
実際に大手ホームセンターで見積もりを取ったところ、提示されたのは約200万円。
さらに20年ローンを組むと、支払総額は約266万円になる計算でした。
今回は、我が家の実例をもとに、
- 卒FIT後に蓄電池を入れるメリット
- 旧はぴeプランとの相性
- 7kWh蓄電池による電気代削減効果
- 200万円の見積もりを見送った理由
- 蓄電池で相見積もりが重要な理由
についてまとめます。
この記事は個人の体験と試算にもとづくもので、蓄電池の導入を勧めたり、逆に導入を避けることを勧めたりするものではありません。
数字はあくまで目安です。
そもそも「卒FIT」とは?
住宅用太陽光発電(10kW未満)の固定価格買取制度(FIT)は、売電開始から10年間です。
過去には1kWhあたり48円・42円・38円・37円といった高値で売電できた時期もありました。
この固定価格による買取期間が終了した状態を、一般に「卒FIT」と呼びます。
卒FITしても、太陽光発電システムが使えなくなるわけではありません。
卒FIT後の電気には、主に次の使い道があります。
- 自宅でそのまま使う
- 卒FIT向けの買取プランで売電する
- 家庭用蓄電池に貯めて夜に使う
- EVへ充電する
関西電力の卒FIT売電単価は8円/kWh
FIT期間中は、高い固定価格で売れるため、
「使うより売る」
という考え方にもメリットがありました。
ところが卒FIT後は状況が変わります。
関西電力の卒FIT向け余剰電力買取単価は、
8円/kWh
です。
一方、家庭で電力会社から購入する電気は時間帯によって20円台になることがあります。
つまり、
8円で売って、20円以上で買う
ということが起こります。
そのため、
8円で売るくらいなら、昼間の余剰電力を蓄電池へ入れて、夕方や夜に使った方が得なのでは?
という考え方が出てきます。
ただし旧はぴeプランでは事情が違う
ここが我が家の重要なポイントです。
我が家は関西電力の旧はぴeプランを利用しています。
時間帯別料金では、夜間の電力量料金単価が昼間より安く設定されています。
参考として、現行のはぴeタイムRでは、
| 時間帯 | 電力量料金の目安 |
|---|---|
| ナイトタイム | 約15円/kWh |
| リビングタイム | 約23円/kWh |
| デイタイム | 約26~29円/kWh |
となっています。
※実際の旧はぴeプランの料金・時間帯・割引については、ご自身の契約内容や検針票で確認してください。また、燃料費調整額や再エネ賦課金などは別途考慮する必要があります。
蓄電池は「いつ放電するか」でお得度が変わる
卒FIT電気を売れば8円です。
例えば、それを蓄電池へ充電して夜間の約15円の電気の代わりに使った場合、
15円-8円=約7円/kWh
程度の差になります。
一方、夕方から23時ごろまでの約23円の電気を置き換えれば、
23円-8円=約15円/kWh
です。
つまり、
蓄電池は「貯めること」だけでなく、「いつ使うか」が重要
ということです。
7kWh程度の蓄電池を毎日1回使い切ると仮定した単純試算では、
夜間中心なら年間約1.9万円、
夕方中心なら年間約3.8万円。
実際には天候、余剰発電量、充放電ロス、劣化などがあります。
そのため我が家では、
年間2万~4万円程度の経済効果を一つの目安
として考えました。
【実体験】200万円の蓄電池を提案された
ある大手ホームセンターで、ダイヤゼブラ電機の蓄電ハイブリッドシステム「EIBS7(アイビス7・7.04kWh)」の提案を受けました。
EIBS7は現在、生産終了となっているモデルですが、今回の提案時には対象商品として提示されました。
条件は次のとおりでした。
- 本体+施工費:約200万円
- 既存太陽光用パワコン交換込み
- 借入額:200万円
- 金利:年3%
- 返済期間:20年
- 毎月返済:約11,100円
- 支払総額:約266万円
- 利息:約66万円
パワコン交換まで含まれている点は魅力的でした。
それでも、私は契約しませんでした。
私が蓄電池を見送った3つの理由
1.電気代削減額に対して設備価格が高い
我が家で想定した年間削減額は、
約2万~4万円。
20年間でも、
約40万~80万円です。
一方、20年ローンの利息だけで約66万円です。
つまり、条件によっては、
電気代の削減額のかなりの部分がローン金利に消えてしまう
ことになります。
パワコン交換費用を別途必要になる将来費用として差し引いて考えても、経済性だけで200万円の投資を正当化するのは難しいと判断しました。
2.月々の節約額よりローン返済額の方が大きい
ローン返済額は、
月約11,100円。
一方、年間2万~4万円の電気代削減なら、月平均では、
約1,700~3,300円
です。
節約できる金額よりローン返済の方が大きくなります。
「電気代が安くなる」という説明だけで判断するのではなく、
毎月いくら返して、毎月いくら電気代が減るのか
を並べて見る必要があります。
3.1社だけでは200万円が高いのか安いのか分からない
そして今回、私が特に感じたのが、
蓄電池は相見積もりが非常に重要
ということです。
200万円という金額だけを見ても、
高いのか、
妥当なのか、
パワコン交換込みならむしろ安いのか、
1社だけでは判断できません。
蓄電池の価格には、
- 本体価格
- 蓄電池容量
- パワコン
- 分電盤工事
- 配線工事
- 設置工事
- 申請費用
- 保証内容
- 補助金申請サポート
など、さまざまな条件が含まれます。
だからこそ、
同じ条件で複数社の見積もりを並べて比較すること
が重要です。
私なら、少なくとも3社程度は比較します。
蓄電池を検討するなら、まず相見積もりを取る
今回の経験から、
「最初の販売店でそのまま契約しない」
ことは非常に重要だと感じました。
例えば、
A社:180万円
B社:155万円
C社:135万円
だったとすれば、同じような設備でも数十万円の差になります。
反対に、価格が安くても、
保証が短い、
補助金申請をしてくれない、
パワコン交換が別料金、
停電時に使える回路が少ない
という可能性もあります。
そのため比較するのは、
価格だけではありません。
私は、
「総額・設備内容・保証・施工・補助金・パワコン」
まで同じ表にして比較するのがおすすめだと思います。
蓄電池の相場を確認してから判断する
「営業担当者から見積もりをもらったけれど、高いのか安いのか分からない」
という場合は、一括見積もりサービスを使って複数社の価格を確認する方法もあります。
見積もりを取ったからといって、必ず契約する必要はありません。
まずは、
自宅の場合はいくらになるのか
を知るために使うのも一つの方法です。
👉 【蓄電池の無料一括見積もりはこちら】
※PR:リンク先のサービスを利用した場合、当サイトに報酬が発生する場合があります。見積もり内容や契約条件は各社で異なるため、内容を十分確認して判断してください。
相見積もりでは「同じ条件」で依頼する
ここも重要です。
3社から見積もりを取っても、
A社は7kWh、
B社は10kWh、
C社は特定負荷型、
では単純比較できません。
例えば、
- 7kWh前後
- 全負荷型
- 200V対応
- 既存太陽光と接続
- パワコン交換込み
- 補助金申請サポート込み
など、
なるべく同じ条件で見積もりを依頼する
と比較しやすくなります。
そして、
現金価格とローン支払総額を分けて確認する
ことも重要です。
200万円の商品でもローン条件によって最終支払額は大きく変わります。
「実質0円」という営業トークには注意
蓄電池の営業では、
「電気代が上がるので今入れた方がいい」
「電気代削減分でローンを払える」
「補助金を使えば実質負担はほとんどない」
といった説明を聞くことがあります。
しかし、
将来の電気代は確定していません。
また補助金も、設備費全額を負担してくれるわけではありません。
実際、滋賀県も太陽光や蓄電池の補助制度について、誤解を招く広告への注意喚起を行っています。
「月々の負担」だけを見るのではなく、
最終的にいくら支払うのか
を確認することが重要です。
蓄電池には「元を取る」以外の価値もある
一方で、蓄電池を投資回収だけで判断する必要もないと思います。
大きな価値が、
停電対策です。
太陽光発電と蓄電池があれば、停電時でも昼間に発電し、蓄電池へ貯めて夜に使える可能性があります。
特に、
冷蔵庫、
照明、
スマホ、
Wi-Fi、
テレビ、
エアコン
などを停電時にも使いたい家庭ではメリットがあります。
全負荷型と特定負荷型
蓄電池には大きく、
全負荷型
と
特定負荷型
があります。
全負荷型は、停電時にも家全体へ給電しやすいタイプです。
一方、特定負荷型は、あらかじめ決めた回路へ給電します。
ただし全負荷型でも、
蓄電池の最大出力を超えて家電を同時使用できるわけではありません。
停電時に何を使いたいのかも、機種選びでは重要です。
後悔しない蓄電池選びの3つのポイント
1.適正容量を選ぶ
5kWh、7kWh、10kWh、15kWhなど容量はいろいろあります。
大容量ならいいわけではありません。
年間売電量や夜間使用量を確認し、
毎日使い切れる程度の容量
を考えることが重要です。
2.パワコン交換も一緒に考える
卒FIT住宅では、太陽光設備も設置後10年以上経過していることが多くなります。
そのため、
蓄電池だけ追加するのか、
太陽光用パワコンも交換するのか、
ハイブリッドパワコンへ変更するのか
を比較します。
特に、
「パワコン無料交換」
と言われた場合でも、設備総額の中に費用が含まれている可能性があります。
見積書の内訳を確認しましょう。
3.補助金を確認する
滋賀県では2026年度、要件を満たす既存太陽光と接続する蓄電池について5万円の補助があります。
また、太陽光と同時設置するなど一定条件を満たす重点対策加速化事業では、蓄電池価格の3分の1、上限30万円の制度があります。
V2Hにも4万円の補助が設定されています。
ただし補助制度は毎年度変更される可能性があります。
契約前に最新情報を確認してください。
蓄電池以外にもできる卒FIT対策
1.電気を昼間に使う
最もお金がかからない方法です。
洗濯乾燥機、
食洗機、
エコキュート
などを太陽光が発電している時間へ移します。
8円で売る予定だった電気を自宅で使えば、その分の買電を減らせます。
2.卒FIT電力の売電先を比較する
関西電力以外にも、卒FIT電力の買取を行っている事業者があります。
8円より高いプランがあれば、蓄電池へ100万円以上投資しなくても売電収入を増やせる可能性があります。
契約条件も含めて比較することが重要です。
3.EV+V2Hを検討する
将来的にEVを購入する予定があるなら、
EV+V2H
も選択肢です。
車の大容量バッテリーを住宅用蓄電池として利用できます。
ただしEV本体とV2H設備の購入費もあるので、単純に家庭用蓄電池より安いとは限りません。
蓄電池を契約する前に確認したい10項目
私なら、次の10項目を確認します。
- 過去1年間の太陽光発電量
- 年間売電量
- 現在の卒FIT売電単価
- 年間買電量と電気料金
- 昼・夕方・夜間それぞれの使用量
- 自宅に必要な蓄電池容量
- 本体・工事・パワコンを含む総額
- 利用できる補助金
- 保証期間と施工保証
- 実質導入費÷年間経済効果による回収年数
さらに今回の経験から、
11番目として「相見積もりを取ったか」
も加えたいくらいです。
まとめ|卒FITだからといって、急いで蓄電池を買う必要はない
卒FITすると、
「8円で売るなら自分で使った方が得では?」
と思うのは自然です。
私もそう考えて蓄電池を検討しました。
しかし実際に計算してみると、
旧はぴeプランのように夜間電力が安い家庭では、蓄電池による削減効果が思ったほど大きくならない可能性があります。
我が家の場合、
蓄電池約200万円、
20年ローン総額約266万円、
年間削減効果を約2万~4万円
として考えると、経済性だけで契約するのは難しいと判断しました。
ただし、これはあくまで我が家の場合です。
太陽光容量、
余剰電力量、
電気料金プラン、
家族構成、
蓄電池価格、
補助金、
パワコン交換の有無
によって結果は大きく変わります。
だからこそ、
1社の営業担当者の説明だけで決めないこと。
そして、
同じ条件で複数社の見積もりを比較すること。
これが、今回私が蓄電池を検討して一番重要だと感じたことです。
「今もらっている見積もりは高いのか?」
「自宅なら蓄電池はいくらで付けられるのか?」
と気になる場合は、複数社の見積もりを比較してから判断するのも一つの方法です。
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※PR:リンク先のサービスを利用した場合、当サイトに報酬が発生する場合があります。見積もりを取得しても契約を義務付けるものではありません。最終的な設備・価格・保証・施工条件を比較したうえで、ご自身で判断してください。
まずは、
「いくら安くなるか」ではなく、「最終的にいくら払うのか」
から確認することをおすすめします。
※本記事は2026年10月時点の公表情報と筆者自身の体験をもとに作成しています。売電価格、電気料金、補助金、製品価格、ローン条件などは変更される可能性があります。最新情報は各事業者・自治体等の公式情報をご確認ください。


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